【要約】オニールの成長株発掘法CANSLIMの「I」について

CANSLIMとは

初めにCANSLIMとはオニールが提唱している銘柄スクリーニング法で、それは長期にわたって継続して上昇する確率が高い企業を機械的に選び出す手法のことです

そんなCANSLIMの素晴らしいところは、

  1. 時を経てもその有効性が保たれるところ
  2. このルールは米国株式市場のみならず世界各国の株式市場でも同じように通用するところ
  3. これは個人投資家向きの投資方法であること

 

そんな最強の投資手法ともいえるCANSLIMの「I」について今回はオニールの成長株発掘法をもとに解説したいと思ういます。

 

第一にCANSLIMにおける「I」とは機関投資家による保有という意味です。

 

株価を押し上げるのには大きな需要が必要です。

 

株式市場において最大の需要源となるのは間違いなく機関投資家です。

 

機関投資家とは「投資信託、年金基金ヘッジファンド、保険会社、大規模な投資顧問会社、銀行の信託部門、国家機関、事前施設、教育機関」です。

 

以上のような機関投資家が日々のマーケットを動かす原動力となっていることを理解しましょう。

 

機関投資家による保有とは

機関投資によって保有されている銘柄を「機関投資による保有株」とオニールたちは呼んでいます。

 

アナリストによる買い推奨や調査報告は特定の銘柄に短期的な影響を与えますが機関投資家による保有とは意味が違います。

 

なぜなら、機関投資家が持つ密度の濃い持続性のあるバイイングパワーやセリングパワーに劣るからです。

 

多くの機関投資家による保有が成功する銘柄の必須条件ではないが少なくともある程度は欲しいところです。

 

たいていの銘柄は20社以上の機関投資家による保有が必要です。

 

プロの投資家が保有しないような株は、株価の動きも平凡に終わる可能性が高いからです。

 

理由は、1万を超える投資家のうち、少なくとも数社はその銘柄を検討したはずなのに最終的には買いの銘柄候補から外しているからです。

 

株主の質と増加数に注目

買いを検討している銘柄は何社の機関投資家によって保有されているかだけでなく、最近の数四半期でその銘柄を保有する機関投資家の数が着実に増加しているか、そして最も重要な点は、直近の四半期で株主が著しく増加しているかです。

 

そして、その株主となった機関投資家誰なのかというところまで詳しく調べることが必要です。

 

ここで抑えておきたいポイントは、何社の機関投資家保有しているか(数)よりも優秀な機関投資家保有しているか(質)最近買われているのか(時期)機関の株主数が増えているのか減っているのか(増加率)の方が重要です。

 

数四半期ほどで継続して収益と売り上げを伸ばし機関による保有も増加している銘柄が最も適した買い銘柄になります。

 

直近の四半期に機関投資家が買った株に注目

一般に、直近の四半期に機関投資家が新たに買ったポジションの方が、既存のポジションよりも重要です。

 

ファンドが新規のポジションを建てると、その後は買い増ししていく可能性が高くすぐに売却する可能性は低い。

 

機関は大量に株を買うため数日では買いきれない、そのため数か月かけてコツコツと買い増していきます。

 

つまり、値が上がりすぎているように感じても機関はその後も買い続けるのです。

 

これが大きな値動きの裏に隠れている持続的な力なのです。

 

機関投資による「過剰保有」に注意

機関による株式の保有が増えすぎることも問題です。

 

あまりに多くの機関投資家保有している銘柄というのは、企業に変化があったり、マーケットが弱気に転じた場合に、大規模な売りが起こる可能性が高いからです。

 

企業の好業績が誰の目にも明らかになって全機関がその株を保有するころには、株価は頭打ちしている。

 

個人投資家に与えられた優位性

それは、機関投資家によって保有されている銘柄ならあなたが売ろうと考えたときに機関が買い支えてくれるため非常に売りやすいことです。

 

機関が買わない銘柄は弱気相場で売ろうとしてもなかなか買い手がつかないことが多い。

 

株式の利点としては、「流動性の高さ」が挙げられる。

 

不動産であればなかなか買い手が見つからず、さらに手数料が高い。

 

機関による保有がそれなりにある銘柄は、持続的な流動性個人投資家に提供してくれる。

 

まとめ

  • 株価を押し上げるには大きな需要が必要でその需要は機関の「買い」によって引き起こされる
  • その銘柄を機関が保有しているかは銘柄の質を見極めるうえで重要
  • プロの投資家が買わないような銘柄は良くないことが多い
  • 何社の機関投資家保有しているか(数)<優秀な機関投資家保有しているか(質)、最近買われているのか(時期)、機関の株主数が増えているのか減っているのか(増加率)が重要
  • 既存のポジションよりも新規の買いの方が大切
  • 個人投資家の利点はその機動性の高さ
  • 平均以上の成績を出している機関が少なくとも数社は保有していて最近の四半期で機関の数が増えた銘柄を探す

機関の動向は銘柄を選択するうえで大きな手掛かりになります。

 

機関には私たち個人が知りえないような情報まで入り、その情報をもとにプロが「買い」かどうか見極めます。

 

機関の動向を一番早く知る方法はズバリ、「出来高」です。

 

もっと詳しく知りたい方は他のブログにチャートや出来高の読み方が書いてあるので是非、見てみてください。

 

今回もかなりざっくりまとめたのでしっかり勉強したい方は「オニールの成長株発掘法」自分で買って読んでみてください。

 

とても勉強になりますので値段以上の価値は保証できますよ!!

 

 

 

 今日も勉強お疲れ様でした

 

 

【要約】オニールの相場師養成講座のすべてがこれで分かる

初めにお伝えしたいのがこの本は、ウィリアムオニール氏がドットコムバブルが崩壊した後に記した本で、ドットコムバブル崩壊のような大相場の時にどう動けばいいのかが詳細に書かれていることだ。

 

底を見つける編

株を買う大原則として、「株は下げている時ではなく、上げているときに買う」ことを覚えてもらいたい。

 

これは今まさに買おうとしている銘柄のトレンドも大事だが、より重要なのは相場全体が上昇トレンドかどうかだ

 

その銘柄がどれほど良い業績でも、市場全体がベア相場であればほとんどの銘柄は業績に関係なく、下降するからだ。

 

相場が底を打ったか確認する唯一の方法は、フォロースルー日を見つけることただそれだけなのだ

  • トレンドが下げから、上げに転じたと確信できるのは反発が4日間続いてから
  • 出来高が急増し、一つ以上の主要指数が大幅に上昇した場合、それは上昇1日目から始まった反発の「確認=フォロースルー」
  • フォロースルー日は鍵となる市場指数が前日とその一日平均より、多い出来高を伴って1.7%以上の決定的な幅で力強く上げている日
  • 大切なのは1日や2日の上昇に騙されないこと※実際に上昇に転じそうな局面が何回もあった時でも、有効なフォロースルー日が一日も無かったベア相場(一つの主要平均が18~20%下げた相場)が2~3回あった。
  • 新たなブル相場がフォロースルーなしに、始まったことはない
  • フォロースルーは反発の4~7日後にやってくる。

 

利益と損失を3対1にする編

オニールが提唱する守りの策それは「目標利益を許容損失の3倍に設定すること

 

例)買値から20~25%上がったら、保有株の一部を売る。

  逆に7~8%値が下がるまでにすべて損切りする。

 

この策を忠実に行えば買った株の30%だけが当たりで、70%が外れでも深刻なトラブルには陥らない。

 

損切りをしない恐ろしさ

オニールは、損切りをしないことはブレーキのない車と同じくらい危ないと警告している。

 

どれほどの優良株でも最高水準の運用成績を出す期間は平均してわずか1年半~2年間しかない

 

そして、真の主導株(ほかの銘柄の2~3倍値上がりする株)はピークに達した後、平均で72%も下落すること。さらに恐ろしいことに真の主導株は下落した後、もう高値を付けることはない

 

さらにさらに恐ろしいのは37.5%の損失を取り戻すには60%の上昇が必要で、75%の損失を取り戻すには300%の上昇が必要ということ

 

大切な心構え

どれだけその銘柄が良くて、あなたの考えるストーリーが正しくても、7%下落したら絶対に売る!!

 

優良株なんてものは存在しない

例えば昔「高配当」で「絶対潰れない」と言われていた電話会社の「AT&T

 

当時はアメリカのほとんどの人がこの「最優良株」を持っていた。

 

誰も電話会社がなくなるなんて思っていないからだ。

 

しかし、たった3年で83%も下落た。

 

安全性とはこんなものだ。

 

最適なタイミングで利益を確定する編

利益確定の最適な唯一のタイミングは、保有銘柄が健全な状態にあり、まだ上がっている最中に売ること

 

 つまり基本的には先ほどの「3対1にするルール」を守って利益確定してもらえばよいが、その例外もある。

 

例外の条件について
  • 買ったばかりの株の企業の現在と過去3年間の収益と売り上げの伸びが好調
  • ROEが高い
  • バックにいる機関投資家が優良
  • 強い産業グループ内のリーダー
  • しっかりとした健全なベースパターンから上放れしてわずか1,2,3週間で大商いに乗って20%急騰した場合

以上の条件が整った銘柄のみ、上放れした買いポイントから少なくとも8週間は保有し続ける。

 

例外の銘柄を売るタイミング

見事例外の銘柄を引き当てて大金を手に入れたつもりになっているあなたへ

 

どれだけ紙の上で利益を出しても仕方ありません。利益確定しましょう

 

そのタイミングとはクライマックスストップが起こった時に売るです

 

クライマックスストップとは何か月も上げ続けていた主導株が突然地を離れ、それまでのあらゆる週よりもはるかに速いテンポで急騰し始めること

 

これは多くの人がその銘柄の魅力に気づいた証拠です。

 

つまり、かなり危険なサインですよね

 

クライマックスストップが起こったら必ず利確してください

 

ポートフォリオ管理編

第一にポートフォリオを健全に保つなら、一番ダメな銘柄から切ってください

 

買値より下げているのに、買い増しをしない

買値より下がっているときは、あなたが知らない悪材料がその株もしくは市場にある時です。そこで買い増しをすることはとても危険なのでやめましょう・

 

分散投資は「知識不足に対するヘッジ」

分散をすることは決して損をしないようになることではありません。

 

さらに、分散をしていると読みが当たっても大して儲かりません。

 

それでも分散したいなら、おすすめは

  • 4銘柄ほどで同じ業種に偏らないこと
  • 産業グループに投資する限度初心者でや一般の人は25~30%、自分が何をしているのか明確にわかっている人なら50~60%が限度です

大切なのはひとつ売らないとひとつ買えないようにすることです

 

 
全資金を1回の決断に託してしまうこと

株は一気に買ってはいけません。一回目は半分だけ買い、2~3%上がったら買い増しをするといったように、様子を見ながら買い増ししてください。

 

低位株は買ってはいけない

世の中の値段は正当です。100ドルの物は100ドルの価値があり、1ドルの物は1ドルの価値しかありません。

 

割安に見えるその株は、あなただけが知らないだけで何か大きな欠陥を抱えているのです。

 

みんなはそのことを知っているのでその値段なのです。

 

まとめはこんな感じです

 

オニールの相場師養成講座」かなり勉強になりました。「オニールの成長株発掘法」に比べると安価ですし、ページ数も少なく、文字も大きかったのでかなり読みやすかったです。投資本を初めて読み人にはこれがおすすめです。チャートもたくさん載ってますので是非、ご自分で買って、読んでみてください

 

今日も勉強お疲れ様でした。

【要約】オニールの成長株発掘法CANSLIMの「L」について

CANSLIMとは

初めにCANSLIMとはオニールが提唱している銘柄スクリーニング法で、それは長期にわたって継続して上昇する確率が高い企業を機械的に選び出す手法のことである

そんなCANSLIMの素晴らしいところは、

  1. 時を経てもその有効性が保たれるところ
  2. このルールは米国株式市場のみならず世界各国の株式市場でも同じように通用するところ
  3. これは個人投資家向きの投資方法であること

 

そんな最強の投資手法ともいえるCANSLIMの「L」について今回はオニールの成長株発掘法をもとに解説したいと思う。

 

第一にCANSLIMの「L」とは日本語で主導株か、停滞株か

 

という意味である。

 

多くの投資家は、保有していることで安心したり、満足感に浸れる銘柄を買う傾向にある。

 

しかし、感傷的な理由で買った銘柄は多くの場合、動きの鈍い停滞銘柄として終わってしまう。

 

ただ気に入っているからという理由だけで株を買ったりしてはいけない。

 

きちんと調べてその銘柄にまつわる状況を理解し、他よりも株価が上昇している銘柄にはどんな秘密があるのか探るのだ。

 

一見難しそうに感じるが一度腰を据えて取り組んでしまえば、あなたにでもできる。

 

業界内で上位2~3銘柄を狙う

その業界における上位1~3位の銘柄は、残りの企業が全く振るわない時でも、信じられないような成長を見せることがある。

 

上位銘柄とは、規模が最大であるとか、だれもが知っているブランドという意味ではない。

 

上位銘柄とは最高の四半期EPS増加率および年間EPSの増加を示し、ROEも最大で、利益や売上増加率もずば抜けていて株価の動きも活発な企業のことである

 

さらに、独創性のある優れた製品やサービスを生み出して、革新的になりきれない古株の競合他社からマーケットシェアを奪い取っていることも特徴である。

 

共振株は買わない

共振株とは主導銘柄のおこぼれをもらうために買われる同じ業界内の銘柄のこと

 

そのような企業に利益は、主導銘柄と比べるとたいてい見劣りする

 

株価は主導銘柄に「共振」して上昇しようとするが、主導銘柄ほどの成功を収めることは決してない

 

大きな損失の方程式

株式投資をしている投資家は、業績が最低の銘柄を最初に売り、業績が最高の銘柄をより長く保有し続けることを学ぶべきである。

 

しかし、人間の性とは悲しいかなその逆の行動をとってしまうのである。

 

負けている株を長く持ち、買っている株をさっさと売ってしまうのだ。

 

これが大きな損失につながる方程式だ

 

マーケットの調整局面で新たな主導銘柄を探す

 市場全体が調整局面を迎えたり下落を始める時というのは実は新しい主導銘柄を見つけやすい時期なのだ。

 

その主導銘柄の見つけかた

 

魅力的な銘柄は市場平均株価の1.5倍~2.5倍の調整が入る

 

例)市場全体が10%下落したら、優秀な成長株は15~25%下落する

 

しかし、強気相場で起こる一時的な調整の場合には

 

最も下落率の小さかった成長株が最高の選択であるといえる

 

逆に、一時的な調整で最も下落率の大きかった銘柄は最悪の選択と言える

 

例えば、市場平均株価が10%の中期的な株価調整に入った時

 

これまで順調だった3銘柄がそれぞれ15%,25%,35%下落したとき

 

15%、25%下落した銘柄が市場が回復したときにまた良い値動きをする可能性が高い

 

35%も下落した銘柄は売りの警告が出ていると考えた方が賢明だ

 

市場全体の下落が最終局面を迎えた後に、最初に新高値を付けるまでに回復した銘柄が真の主導株である。

 

一級の銘柄は市場全体の下落が最終局面を迎えてから大体3~4週の間に抜けてくる

 

これが理想的な買いの時期なので、絶対に見過ごさないようにしましょう。

 

まとめ

  • 業界内で上位2~3銘柄を狙う(上位の条件とは最高の四半期EPS増加率+年間EPSの増加+ROE最大+利益、売上増加率がずば抜けている+株価の動きも活発+競合他社からマーケットシェアを奪い取っている)
  • 共振株は買わない
  • 業績が最低の銘柄から売り、業績が最高の銘柄はより長く保有する
  • マーケットの調整局面で新たな主導株を探す(魅力的な銘柄は市場平均株価の1.5~2.5倍の調整が入る)

 

今はちょうど中期的な調整の最終局面に来ていますから

 

今後の主導株を見つける絶好の機会です。

 

この機会を見逃さないように気を張っていきましょう。

 

今回もかなりざっくりまとめたのでしっかり勉強したい方は「オニールの成長株発掘法」自分で買って読んでみてください。

 

とても勉強になりますので値段以上の価値は保証できますよ!!

 

 

 

 今日も勉強お疲れ様でした

 

【要約】オニールの成長株発掘法「CANSLIM」の「S」について

CANSLIMとは

初めにCANSLIMとはオニールが提唱している銘柄スクリーニング法で、それは長期にわたって継続して上昇する確率が高い企業を機械的に選び出す手法のことである

そんなCANSLIMの素晴らしいところは、

  1. 時を経てもその有効性が保たれるところ
  2. このルールは米国株式市場のみならず世界各国の株式市場でも同じように通用するところ
  3. これは個人投資家向きの投資方法であること

 

そんな最強の投資手法ともいえるCANSLIMの「S」について今回はオニールの成長株発掘法をもとに解説したいと思う。

 

第一にCANSLIMの「S」とは日本語で株式の需要と供給(重要なポイントで株式の需要が高いこと)

 

という意味である。

 

需要と供給の基本原理は株式市場にも例外なく存在する。

 

ウォール街のアナリストがそれだけ高学歴でIQが高くてもこの基本原理にはかなわない。

 

株式の供給量による違い

発行済み株式数が50億株のような銘柄は、なかなか株価が動かない。

 

このような銘柄を大きく上昇させるにはかなり多くの出来高つまり、多くの需要が必要になる。

 

一方で発行済み株式数が5000万株ほどの銘柄は、ある程度の買いが入れば株価を押し上げることができる。

 

つまり、この二つの銘柄が全く同じ条件であるならば、後者の5000万株しか流通していない銘柄の方が良い成績を期待できる。

 

とはいえ、そのような総資本の少ない小型株は流動性に欠けるため、加速的に上昇する一方で、値下がりもそれだけ速い。

 

つまり、ハイリスクハイリターンな銘柄と言える。

 

そのようなリスクを最小限に抑える方法はまた別の記事で解説したいと思う。

 

また、利益と損失を3対1にするルールを使うことも非常に効果的だと私は考える。

 

浮動株数が少ない銘柄は買い候補

マーケットのプロは、「浮動株」の数に注目している。

 

これは、全体の発行株式数から経営陣が保有している安定保有株式数を差し引いた、市場に流通してる株のこと。

 

浮動株=市場に流通している株=全体の発行株式数ー安定保有株式数

 

安定保有株式数(経営陣が保有している株式数)の割合が大きい(大企業:1~3%、

中小企業:それ以上)ほど株の値動きが経営陣自らの利害につながるため

 

企業としての株価上昇に対する努力が期待できる。=買い候補

 

大型株のメリット、デメリット

発行済み株式数が多い企業の方が、株価の動きが鈍くなる理由は需要と供給だけでない

 

基本的に、そのような企業は組織体制が古く、成長の速度も鈍化している。

 

要は大きくなりすぎて動きが鈍くなっているのだ。

 

しかし大型株にも長所はある

 

流動性の高さ質の高さに加え、一般的には下落しにくいため、リスクが少ない

 

近年では大きなファンドが相当の資金力を持っているため、一流の大企業であれば、中小企業と同じように値上がりする可能性を秘めている。

 

管理人ではなく起業家精神に富む経営陣を選ぶ

大企業の多くは、昔ながらの「保守的な経営者」によって運営されており

 

急速に移り変わる時代に追いつこうという意欲に欠ける

 

また、大企業が自社株を大量に保有していることはない

 

これは重大な欠陥である。

 

こうした企業の経営陣および社員は自社の成功に個人的な関心を寄せていない

 

CANSLIMの「N」でもある

 

新製品、新サービス、発明などは起業精神に富んだ経営陣を抱える比較的新しい中小企業から生み出される。

 

そして、残念ながら動きの鈍ったマンモス企業が重要な新商品を生み出しても、株価を著しく押し上げることにはつながらないだろう。

 

過度の株式分割には注意

企業は時に株式分割を行いすぎるという過ちを犯す。

 

これは値動きの重い「大資本」の企業状態を本来よりも早く招く結果になりかねない。

 

株式分割によって株価を引き下げ、より多くの買い手に注目してもらおうとする企業は多いし、確かにそのような買い手も出てくるだろう

 

しかし、逆に売り手も増やしてしまうことを認識しておく必要がある。

 

1~2年の間に2回の株式分割となるとその可能性はさらに高くなる。

 

それは、経験豊富な機関投資家少数の賢い個人投資家が過度の株式分割でにわかに株が注目されているその時に、株を売って利益を確定しようと考えるからである。

 

オニールの研究では大きな上昇を見せる前年に株式分割を行った企業は全体のわずか18%しかなかった。

 

公開市場で自社株買いしている企業を探す

公開市場で長期間かけて継続的に自社株を買っている企業というのは見込みのある企業である。(自社株を10%以上保有していれば相当な量である)

 

特に、CANSLIMの条件を満たしている成長中の中小企業ならばなおさらである。

 

自社株買いは浮動株を少なくするだけでなく、企業が今後の売り上げや、収益の改善を見込んでいることを暗示している

 

流通する株式数が減ると、企業の純利益は減った株式数で分け合うことになるのでEPSが増加する

 

すでに説明したように、このEPSの増加率こそが大化け銘柄の原動力となる

 

総資本に対する負債比率が低い企業が望ましい

適切な株式数の銘柄を見つけたら、その企業の総資本のうち長期負債や社債が占める割合はどのくらいか確認しよう。

 

一般的には負債の比率が低いほど安全で優良な企業である。

 

金利の上昇や深刻な不景気が訪れると、負債率が高い企業はEPSに大きな打撃を受ける。

 

投資家と住宅購入者が知っておくべき最も大切なルールは、返済できない額を借りてはいけないこと

過去2~3年の間に、総資本に対する負債率が減少している企業は検討の余地がある

 

利息の支払いにかかる費用が削減されるため、EPSが増加するからである。

 

もう一つ、注意するべき点は資本構成における転換社債の有無である。

 

その社債普通株に転換されると、収益の希薄化につながることがあるため注意したい

 

 

需要と供給を見き分ける方法

本章では需要と供給に関して取り上げてきました。

 

それでは本章の大トロの部分である、需要と供給を見極める方法について早速解説しましょう。

 

ある銘柄の需要と供給を知る最善策は、日々の出来高を確認すること

 

一般的に、株価が下落するとき、出来高の減少が伴ってる場合は、大きな売り圧力がすべて出尽くしたことを示している。

 

逆に株価上昇時に出来高の増加が伴っていれば、一般投資家ではなく機関投資家による買いが入ったことを示している。

 

まとめ

  • 総資本が大きい➡動きが鈍化、総資本が小さい➡ハイリスクハイリターン
  • 安定保有株数(経営陣が保有している株)の割合が大きい銘柄は買い候補
  • 公開市場で自社株買いしている企業を探す
  • 過度な株式分割には注意
  • 過去2~3年の間に総資本に対する負債率が減少している企業を探す
  • 日々の出来高から需要と供給を確認する

 

自社株買いしている企業はそれだけ自信があるということですからね必見です。

 

過度な株式分割には注意しなければいけないとは、、、買い手が増えるばかりではないんですね。

 

やはり、投資の基本は「みんなが注目したころに売る」ですね。

 

今回もかなりざっくりまとめたのでしっかり勉強したい方は「オニールの成長株発掘法」自分で買って読んでみてください。

 

とても勉強になりますので値段以上の価値は保証できますよ!!

 

 

 

 今日も勉強お疲れ様でした

【要約】オニールの成長株発掘法CANSLIMの「N」について

CANSLIMとは

初めにCANSLIMとはオニールが提唱している銘柄スクリーニング法で、それは長期にわたって継続して上昇する確率が高い企業を機械的に選び出す手法のことである

そんなCANSLIMの素晴らしいところは、

  1. 時を経てもその有効性が保たれるところ
  2. このルールは米国株式市場のみならず世界各国の株式市場でも同じように通用するところ
  3. これは個人投資家向きの投資方法であること

 

そんな最強の投資手法ともいえるCANSLIMの「N」について今回はオニールの成長株発掘法をもとに解説したいと思う。

 

第一にCANSLIMにおける「N」は日本語で「新興企業、新製品、新経営陣、正しい株価ベースを抜けて新高値」の意味である。Newの「N」なんですね

 

株価が驚くような上昇を見せるには、何か新しいものが必要

 

重要な新製品であったり、新しい活力やアイディアを生み出す、または無駄なものを一掃してくれる新しい経営陣が必要である。

 

業界に需要の拡大、価格上昇、革新的な技術の開発などの変化も同じ業界内の株価に好ましい影響を与える

 

株式市場の大いなる矛盾

株式市場には「安値で買って、高値で買う」という暗黙の了解がある。

 

個人投資家機関投資家でさえも「株価が高値を更新しているような株は買わない」と口をそろえて言い。「底値買い」をしているのだ。

 

しかしオニールの研究では「安値で買い、高値で売る」の手法は完全に間違っていると実証した。

 

株価が高すぎてリスクが高そうな銘柄はさらに値上がりし、株価が低く割安に見える銘柄は値下がりする

 

オニールは多くの強気相場で新高値を更新した株と新安値を更新した株という二種類の銘柄について研究した。

 

その結果上記の結果が得られたのである。

 

50ドルの株価が100ドルに上昇する理由

50ドルの銘柄が100ドルになるには51,52,53と段階を踏まなければいけない

 

その過程で一流の投資家は多くの二流投資家が「株価が高すぎる」と感じているときに買い、多くの二流投資家がその株の真の価値に気づいたときに売るのだ。

 

正しいタイミングで買う

詳しいことは「オニールの相場師養成講座」の解説で説明しているのでそちらを参照してもらいたい。

 

オニールの相場師養成講座」は買いのタイミングについては本書よりも詳しく説明されている

 

 

まとめると

  • 正しいベースを形成して上放れしているか
  • 出来高を伴って上昇しているか

の2点が特に重要である。

 

まとめ

  • 株価が驚くような上昇を見せるには何か新しいものが必要
  • 株式市場には「安値で買って、高値で売る」という暗黙の了解があるがそれは完全に間違っている
  • 株価が高すぎてリスクが高そうな銘柄はさらに値上がりし、株価が低く、割安に見える銘柄は値下がりする
  • 一流の投資家は多くの二流の投資家が「株価が高すぎる」と感じているときに買い、多くの二流投資家がその株の真の魅力に気づいたときに売る
  • 株は正しいベースパターンを形成して、上放れしてから買う

 

やはりオニールの神髄は「株は高値で買え」ということでしょうか

 

安い株にはそれなりの理由があるものです。

 

皆さんは「割安」という甘い言葉に騙されないでくださいね

 

かなりざっくりと重要な部分のみまとめてあるので

 

しっかり勉強したい方は「オニールの成長株発掘法」自分で買って読んでみてください。

 

投資には欠かせない知識が詰まってます。

 

 

 今日も勉強お疲れ様でした

 

 

 

【要約】オニールの成長株発掘法「CANSLIM」の「A」について

 

 

CANSLIMとは

初めにCANSLIMとはオニールが提唱している銘柄スクリーニング法で、それは長期にわたって継続して上昇する確率が高い企業を機械的に選び出す手法のことである

そんなCANSLIMの素晴らしいところは、

  1. 時を経てもその有効性が保たれるところ
  2. このルールは米国株式市場のみならず世界各国の株式市場でも同じように通用するところ
  3. これは個人投資家向きの投資方法であること

 

そんな最強の投資手法ともいえるCANSLIMの「A」について今回はオニールの成長株発掘法をもとに解説したいと思う。

 

CANSLIMにおける「A」とは日本語で「大きく成長している株を探す」という意味である。

 

年間EPSが三年連続で増加している企業を探そう

どんな企業でも一時的に好決算を出すことはある。

 

前回説明したように、当期四半期のEPSの上昇は大化け株には欠かせない条件ではあるが、それだけでは不十分である。

 

あなたの大切なお金を預けるにはそれに足りるだけの証拠が必要である。

 

質の高い企業を求めているなら、年間EPSが過去三年連続で増加している企業を探すことである。

 

二年目のEPSが下がっているならば、たとえ三年目の結果が過去最高水準にまで回復していても選択肢から外す。

 

直近の数四半期で高いEPSの増加ここ数年で着実に成功している記録があること

 

この二つが大化け株の必須条件である。

 

年間EPSの増加率が25~50%以上の銘柄を選ぶ

オニールの研究では1960~2000年の全発行済み株式の初期上昇段階における年間EPSの増加率の平均は36%であった。

 

一般的に株価が上昇する前の5年間のEPSの推移は0.7→1.15→1.85→2.65→4といった感じになる

 

また、5年間の間に一時的に増加率が下がっても翌年に新たな高水準まで回復すれば良しとする。

 

先ほどはEPSで今回はEPSの増加率ですからね!!勘違いしないでください

 

私は勘違いしていて、何時間も一人で矛盾しているなぁ~と悶々としていました。

 

ROEが高い銘柄を探す

株式の利益と成長を測定する方法は二通りある。

 

それはROE一株当たりキャッシュフローである。

 

ROEとは簡単に言えば「企業がその資金をどれだけ効率的に使っているか」で

 

ROE=最終利益/純資産*100で表せる

 

これを使うと経営状態の良し悪しが分かる。

 

オニールの研究では急成長を遂げた企業のほぼ全般が最低でも17%のROEであった。

 

(特に優れた大化け株は25~50%になる)

 

また、企業のキャッシュフローを見極めるには、内部で発生する現金の額を反映させるため、企業の減価償却費を加えて計算する。

 

ここで、減価償却費のおさらいです。

 

減価償却とは「固定資産を購入した際に発生する使用を分割すること」です。

 

そして、減価償却費は「固定資産を購入した際の費用(分割後)」です。

 

例えば車を250万円で買ったときにその年に250万円を費用として落とすのではなく

 

50万円ずつ5年間で費用として計算するのです。

 

話を戻すと、大化け株の中には実際のEPSと比べて、一株当たりの年間キャッシュフローが20%以上も大きい銘柄がある。

 

同一業界内の負け組を除外する方法

「三年連続でEPSが増加している」を銘柄選定の条件にすれば、それだけである特定の業界内の銘柄の八割を除外することができる。

 

ある相場サイクルで大きく成長した主導株でも、次のサイクルでは身をひそめることがほとんどだ。

 

過去三年間のEPS増加率が30%と素晴らしくても、直近の数四半期のEPSの増加率が10~15%ほどに減速している企業は、成熟株と言える。

 

そのような銘柄は避けよう

 

年間EPSと当期四半期EPSがともにずば抜けている企業を探そう

近年の安定したEPSの増加直近数四半期のEPSの増加

 

この二つがそろっていないと傑出した銘柄とは呼べない。

 

どちらか一つでは不十分で療法んぼ重要な要因が重なることで、強力な大化け株になる。

 

衝撃の事実!!PERは意味がない

結論から言うと、PERは株価の動きとは関連性がなく、売買の判断にはほとんど役に立たない。

 

さらに、EPSの増加率の方がPERよりもずっと重要であることをオニールは研究の末発見した。

 

1953~1985年までの大化け株の上昇初期段階における平均PERは20倍だった。(同時期のダウ工業株の平均PERは15倍)

 

また1990~1995年の主導株は平均PER36倍だったが、その後80倍以上に成長した。

 

過小評価されているバリュー株を狙っていた投資家は、この素晴らしい投資機会をほとんどすべて逃してしまっていた。

 

オニールの研究で分かったことはPERはEPSが増加することで現れる末端効果であり、

 

そのために資金力のある機関投資家の買いが集まり、素晴らしい値動きをする

 

PERが高すぎるという理由だけで、選択肢から外してはいけない

 

逆にPERが低いからという理由だけで、株を買ってはいけない

 

PERが低いのにはそれなりの理由があるからだ。

 

まとめ

  • 年間EPSが三年連続で増加している企業を探そう

  • 直近の数四半期で高いEPSの増加+ここ数年で着実に成功している記録があること
  • 年間EPSの増加率が25~50%以上の銘柄を選ぶ

  • ROEが高い銘柄を探す(最低17%、特に良い25~50%)
  • PERと株価に関連性はない(PER<EPS)

こんな感じでした。

 

かなりざっくりと重要な部分のみまとめてあるので

 

しっかり勉強したい方は「オニールの成長株発掘法」自分で買って読んでみてください。

 

投資には欠かせない知識が詰まってます。

 

 

 今日も勉強お疲れ様でした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【要約】オニールの成長株発掘法「CANSLIM」の「C」について

 CANSLIMとは

初めにCANSLIMとはオニールが提唱している銘柄スクリーニング法で、それは長期にわたって継続して上昇する確率が高い企業を機械的に選び出す手法のことである

そんなCANSLIMの素晴らしいところは、

  1. 時を経てもその有効性が保たれるところ
  2. このルールは米国株式市場のみならず世界各国の株式市場でも同じように通用するところ
  3. これは個人投資家向きの投資方法であること

 

そんな最強の投資手法ともいえるCANSLIMの「Ⅽ」について今回はオニールの成長株発掘法をもとに解説したいと思う。

 

CANSLIMの「C」について

第一にCANSLIMの「C」は「Current Quarterly Earnings」の頭文字で日本語で「当期四半期のEPSと売り上げ」という意味である

 

1990年代に上昇したシスコシステムズ(1467%)、アメリカオンライン(557%)

2000年代に上昇したグーグル(823%)、アップル(1683%)

 

オニールは毎日何千という銘柄が取引されている中、なぜこれらの銘柄のみが、これほどまでに上昇しているのか疑問に思いその共通点を探すことにした。

 

そして、オニールたちが過去125年をさかのぼって大きく上昇した銘柄について研究をするとある共通点が見つかった。

 

その中でも特に際立っていたのが、株価が大きく上昇する直前の1~2四半期で報告された収益だった。

 

例を挙げると

  • シスコは3年間にわたる株価上昇をする前に1990年10月までの2四半期連続でEPSを150%と155%とに増加させた。
  • アメリカオンラインは1998年の6か月の上昇の前にEPSの900%増と283%増を達成していた。
  • グーグルは公開会社として登場する前の2四半期で、EPSを112%と123%増加させていた。
  • アップルは株価が上昇する直前の四半期で、EPSを350%増やし、そのよく四半期にはさらに300%増を記録した。

しかしこれは、この時期だけの現象ではなく、アメリカの長い株式市場の歴史をひも解くと、株価の急成長には必ず劇的なEPSの増加が伴っているのだ

 

当期のEPS増加が大きい銘柄を探す

株を買うときは、当四半期(最新の決算が発表された四半期)のEPSが前年同期比で、大きな伸びを示している銘柄を選ばなくてはいけない

しかしここで注意点があるそれは、紛らわしい決算発表に騙されないことだ。

 

こんな四半期決算報告書を目にしたことはあるか?

 

「当社の第一四半期は目も当てられない状態でした。本社の非効率が原因で、収益予想は悪化しています。さらに、経営陣がヘマしたため、中西部における事業運営は大赤字になりそうです。」

 

こんな決算書は絶対にないだろう。代わりに目にするのは

 

「当社は3月31日締めの四半期において前年同期の600万ドルから20%上昇して720万ドルという記録的な売り上げを達成しました。そしてさらにEPSも前年同期比5%の上昇を達成しました。」

 

こんな報告書であろう。

 

この会社の株主にとってはいい知らせかもしれない

 

しかし、ここで皆さんは疑問に思わなければいけないのだ

 

「売り上げが20%も上昇したのにどうしてEPSは5%しか上昇していないのだろう」と

 

投資家として成功したいのなら当期四半期のEPSは前年同期比でどれほど伸びたのか?

と質問を投げかけることが重要である。

 

例えばあなたの投資する企業の「売り上げ」が10%伸び、純利益は12%伸びたとしよう。

 

これはあなたにとって必ずしもいい知らせとは限らない

 

なぜならあなたはその企業のすべてを所有しているわけではなく一部を所有しているだけにすぎないのだから。

 

過去12か月にその企業が新株を発行したかもしれない、あるいはそのほかの方法で株の価値が希釈化されたのかもしれない。

 

だから「売り上げ」や「純利益」という言葉に気をとられて、一番重要なEPSという事実を忘れてはいけない

 

明確に説明すると

 

企業のEPSは季節性による変動の影響を排除するために、直前の四半期ではなく前年の同期四半期と比べること

 

一度きりの特別利益は無視する

例えば、パソコンメーカーが不動産を売却して得た臨時収入を含めた場合、この収益は決算発表から差し引いて考えるべきである。

 

そのような一時的な出来事の結果現れる収益は、すべて無視すること。

 

当期EPSの増加率に最低目標を設定する

初心者でも経験豊富な投資家でも直近の四半期EPSが前年同期比で18~20%くらいの上昇しかしていない銘柄は買いを控えた方がいい。

 

成功している投資家の多くは、EPS増加率の最低目標を25~30%に設定している

 

さらに成功率を上げるためには、過去2四半期続けて大幅にEPSが増加している銘柄を選ぶ

 

オニールは強気相場では40~50%、あるいはそれ以上に設定している

 

銘柄選択をさらに厳しくするならば、次の四半期及び、その次の四半期まで見越してその前年同期のEPSを見る

 

その時、

  • 前年のEPSが例外的に大きかったり、小さかったりしていないか確認する。
  • EPSコンセンサス予想を今後1~2年先の四半期分まで必ず調べて、その企業が上昇軌道に乗ると予想されているか確認する。

 

当期四半期のEPSが大きく増加していることを銘柄選択の必須条件に加えることは、誤った銘柄を選択するリスクを減らしてくれる。

 

しかし、強気相場の後半では長期にわたって上昇を続けていた多くの主導株の中にはEPSの増加率が100%を超えているにも関わらず株価が頭打ちするものも出てくることを理解しなければいけない。

 

これには投資家もアナリストもいつも騙される。

 

当期EPSが急増した企業を探す

EPSが増加したことや、その増加率が大事なのではなく

 

その企業のEPS増加率が以前よりも改善されていることが重要なのである。

 

年間EPS増加率15%の企業が突如として、40~50%あるいはそれ以上に躍進を始めたら、上昇のための常用な基礎的条件が整ったことを意味している。

 

逆に、年間EPS増加率100%の企業が、90%に下がったら、あまりよくない状況になっったと理解できる。

 

これ以外にも

  • 過去数か月の間にアナリストが企業の予測を何回上方修正したか
  • 最近の四半期決算発表が実際にアナリストの予想をどの程度上回ったか

などもEPSを判断する材料となる

 

EPS増加に加えて売り上げが増加した企業を探す

四半期EPSが勢いをつけて上昇していても、

  • 売り上げが直近の四半期に少なくとも25%以上増加している

                              or

  • 売り上げ増加率が直近3四半期で加速していること

が最低条件である

 

また、売り上げと収益の両方が過去3四半期で急速に伸びだした銘柄特に注目

 

そのような銘柄は利確したくても我慢し、しばらく保有するのである。

 

2四半期連続でEPSが減少したときは注意

EPS増加率が失速し始めている銘柄や、著しく減少した銘柄を認識することは上昇を認識することと同じくらい大事なことである。

 

例えば毎四半期ごとに50%に増益を見せていた企業が、突如15%の増益にとどまるようなことがあれば、その銘柄は何か問題を抱えていることになる。

 

ただし、どんな優れた企業でも、一時的に業績が振るわないことはある。

 

そのため、EPSが悪化したと判断するのは2四半期連続で著しく増加率が減少した時である。

 

具体的には前回の増加率の3分の2以上の減少を目安にする。

 

同業他社の銘柄を確認する

銘柄選択の質をさらに向上させるには狙っている銘柄と同じ産業に、強いEPSの増加率をを示している、目を引く企業が少なくとも一つなければ正しい銘柄選択をしていない可能性が高い。

 

まとめ

CANSLIMにおける「C」とは四半期のEPSを見ることであった。

  • 当期のEPS増加が大きい銘柄を探す(企業のEPSは前年の同四半期と比べること)
  • 一度きりの特別利益は無視する
  • 当期EPSの増加率に最低目標を設定する(最低EPS増加率:25~30%)
  • 過去2四半期続けて、大幅にEPSが増加している銘柄
  • 当期EPSが急増した企業
  • EPS増加に加えて、売り上げが増加した企業
  • 2四半期連続でEPS増加率が減少したときは注意
  • 同業他社のEPS増加率が強いこと

 

 

最後に、今回の「オニールの成長株発掘法」をまだ読んだことがない方は必ず読んでください。

 

投資をするうえで知っておかなければいけない知識が詰まってます。

 

私は皆さんが少しでも幸せになれることを祈っています。