【要約】オニールの成長株発掘法CANSLIMの「I」について
CANSLIMとは
初めにCANSLIMとはオニールが提唱している銘柄スクリーニング法で、それは長期にわたって継続して上昇する確率が高い企業を機械的に選び出す手法のことです
そんなCANSLIMの素晴らしいところは、
- 時を経てもその有効性が保たれるところ
- このルールは米国株式市場のみならず世界各国の株式市場でも同じように通用するところ
- これは個人投資家向きの投資方法であること
そんな最強の投資手法ともいえるCANSLIMの「I」について今回はオニールの成長株発掘法をもとに解説したいと思ういます。
第一にCANSLIMにおける「I」とは機関投資家による保有という意味です。
株価を押し上げるのには大きな需要が必要です。
株式市場において最大の需要源となるのは間違いなく機関投資家です。
機関投資家とは「投資信託、年金基金、ヘッジファンド、保険会社、大規模な投資顧問会社、銀行の信託部門、国家機関、事前施設、教育機関」です。
以上のような機関投資家が日々のマーケットを動かす原動力となっていることを理解しましょう。
機関投資家による保有とは
機関投資によって保有されている銘柄を「機関投資による保有株」とオニールたちは呼んでいます。
アナリストによる買い推奨や調査報告は特定の銘柄に短期的な影響を与えますが機関投資家による保有とは意味が違います。
なぜなら、機関投資家が持つ密度の濃い持続性のあるバイイングパワーやセリングパワーに劣るからです。
多くの機関投資家による保有が成功する銘柄の必須条件ではないが少なくともある程度は欲しいところです。
たいていの銘柄は20社以上の機関投資家による保有が必要です。
プロの投資家が保有しないような株は、株価の動きも平凡に終わる可能性が高いからです。
理由は、1万を超える投資家のうち、少なくとも数社はその銘柄を検討したはずなのに最終的には買いの銘柄候補から外しているからです。
株主の質と増加数に注目
買いを検討している銘柄は何社の機関投資家によって保有されているかだけでなく、最近の数四半期でその銘柄を保有する機関投資家の数が着実に増加しているか、そして最も重要な点は、直近の四半期で株主が著しく増加しているかです。
そして、その株主となった機関投資家は誰なのかというところまで詳しく調べることが必要です。
ここで抑えておきたいポイントは、何社の機関投資家が保有しているか(数)よりも優秀な機関投資家が保有しているか(質)、最近買われているのか(時期)、機関の株主数が増えているのか減っているのか(増加率)の方が重要です。
数四半期ほどで継続して収益と売り上げを伸ばし、機関による保有も増加している銘柄が最も適した買い銘柄になります。
直近の四半期に機関投資家が買った株に注目
一般に、直近の四半期に機関投資家が新たに買ったポジションの方が、既存のポジションよりも重要です。
ファンドが新規のポジションを建てると、その後は買い増ししていく可能性が高くすぐに売却する可能性は低い。
機関は大量に株を買うため数日では買いきれない、そのため数か月かけてコツコツと買い増していきます。
つまり、値が上がりすぎているように感じても機関はその後も買い続けるのです。
これが大きな値動きの裏に隠れている持続的な力なのです。
機関投資による「過剰保有」に注意
機関による株式の保有が増えすぎることも問題です。
あまりに多くの機関投資家が保有している銘柄というのは、企業に変化があったり、マーケットが弱気に転じた場合に、大規模な売りが起こる可能性が高いからです。
企業の好業績が誰の目にも明らかになって全機関がその株を保有するころには、株価は頭打ちしている。
個人投資家に与えられた優位性
それは、機関投資家によって保有されている銘柄ならあなたが売ろうと考えたときに機関が買い支えてくれるため非常に売りやすいことです。
機関が買わない銘柄は弱気相場で売ろうとしてもなかなか買い手がつかないことが多い。
株式の利点としては、「流動性の高さ」が挙げられる。
不動産であればなかなか買い手が見つからず、さらに手数料が高い。
機関による保有がそれなりにある銘柄は、持続的な流動性を個人投資家に提供してくれる。
まとめ
- 株価を押し上げるには大きな需要が必要でその需要は機関の「買い」によって引き起こされる
- その銘柄を機関が保有しているかは銘柄の質を見極めるうえで重要
- プロの投資家が買わないような銘柄は良くないことが多い
- 何社の機関投資家が保有しているか(数)<優秀な機関投資家が保有しているか(質)、最近買われているのか(時期)、機関の株主数が増えているのか減っているのか(増加率)が重要
- 既存のポジションよりも新規の買いの方が大切
- 個人投資家の利点はその機動性の高さ
- 平均以上の成績を出している機関が少なくとも数社は保有していて最近の四半期で機関の数が増えた銘柄を探す
機関の動向は銘柄を選択するうえで大きな手掛かりになります。
機関には私たち個人が知りえないような情報まで入り、その情報をもとにプロが「買い」かどうか見極めます。
機関の動向を一番早く知る方法はズバリ、「出来高」です。
もっと詳しく知りたい方は他のブログにチャートや出来高の読み方が書いてあるので是非、見てみてください。
今回もかなりざっくりまとめたのでしっかり勉強したい方は「オニールの成長株発掘法」自分で買って読んでみてください。
とても勉強になりますので値段以上の価値は保証できますよ!!
今日も勉強お疲れ様でした