【要約】オニールの相場師養成講座のすべてがこれで分かる
初めにお伝えしたいのがこの本は、ウィリアムオニール氏がドットコムバブルが崩壊した後に記した本で、ドットコムバブル崩壊のような大相場の時にどう動けばいいのかが詳細に書かれていることだ。
底を見つける編
株を買う大原則として、「株は下げている時ではなく、上げているときに買う」ことを覚えてもらいたい。
これは今まさに買おうとしている銘柄のトレンドも大事だが、より重要なのは相場全体が上昇トレンドかどうかだ
その銘柄がどれほど良い業績でも、市場全体がベア相場であればほとんどの銘柄は業績に関係なく、下降するからだ。
相場が底を打ったか確認する唯一の方法は、フォロースルー日を見つけることただそれだけなのだ
- トレンドが下げから、上げに転じたと確信できるのは反発が4日間続いてから
- 出来高が急増し、一つ以上の主要指数が大幅に上昇した場合、それは上昇1日目から始まった反発の「確認=フォロースルー」
- フォロースルー日は鍵となる市場指数が前日とその一日平均より、多い出来高を伴って1.7%以上の決定的な幅で力強く上げている日
- 大切なのは1日や2日の上昇に騙されないこと※実際に上昇に転じそうな局面が何回もあった時でも、有効なフォロースルー日が一日も無かったベア相場(一つの主要平均が18~20%下げた相場)が2~3回あった。
- 新たなブル相場がフォロースルーなしに、始まったことはない
- フォロースルーは反発の4~7日後にやってくる。
利益と損失を3対1にする編
オニールが提唱する守りの策それは「目標利益を許容損失の3倍に設定すること」
例)買値から20~25%上がったら、保有株の一部を売る。
逆に7~8%値が下がるまでにすべて損切りする。
この策を忠実に行えば買った株の30%だけが当たりで、70%が外れでも深刻なトラブルには陥らない。
損切りをしない恐ろしさ
オニールは、損切りをしないことはブレーキのない車と同じくらい危ないと警告している。
どれほどの優良株でも最高水準の運用成績を出す期間は平均してわずか1年半~2年間しかない
そして、真の主導株(ほかの銘柄の2~3倍値上がりする株)はピークに達した後、平均で72%も下落すること。さらに恐ろしいことに真の主導株は下落した後、もう高値を付けることはない
さらにさらに恐ろしいのは37.5%の損失を取り戻すには60%の上昇が必要で、75%の損失を取り戻すには300%の上昇が必要ということ
大切な心構え
どれだけその銘柄が良くて、あなたの考えるストーリーが正しくても、7%下落したら絶対に売る!!
優良株なんてものは存在しない
例えば昔「高配当」で「絶対潰れない」と言われていた電話会社の「AT&T」
当時はアメリカのほとんどの人がこの「最優良株」を持っていた。
誰も電話会社がなくなるなんて思っていないからだ。
しかし、たった3年で83%も下落した。
安全性とはこんなものだ。
最適なタイミングで利益を確定する編
利益確定の最適な唯一のタイミングは、保有銘柄が健全な状態にあり、まだ上がっている最中に売ること
つまり基本的には先ほどの「3対1にするルール」を守って利益確定してもらえばよいが、その例外もある。
例外の条件について
- 買ったばかりの株の企業の現在と過去3年間の収益と売り上げの伸びが好調
- ROEが高い
- バックにいる機関投資家が優良
- 強い産業グループ内のリーダー
- しっかりとした健全なベースパターンから上放れしてわずか1,2,3週間で大商いに乗って20%急騰した場合
以上の条件が整った銘柄のみ、上放れした買いポイントから少なくとも8週間は保有し続ける。
例外の銘柄を売るタイミング
見事例外の銘柄を引き当てて大金を手に入れたつもりになっているあなたへ
どれだけ紙の上で利益を出しても仕方ありません。利益確定しましょう
そのタイミングとはクライマックスストップが起こった時に売るです
クライマックスストップとは何か月も上げ続けていた主導株が突然地を離れ、それまでのあらゆる週よりもはるかに速いテンポで急騰し始めること
これは多くの人がその銘柄の魅力に気づいた証拠です。
つまり、かなり危険なサインですよね
クライマックスストップが起こったら必ず利確してください
ポートフォリオ管理編
第一にポートフォリオを健全に保つなら、一番ダメな銘柄から切ってください
買値より下げているのに、買い増しをしない
買値より下がっているときは、あなたが知らない悪材料がその株もしくは市場にある時です。そこで買い増しをすることはとても危険なのでやめましょう・
分散投資は「知識不足に対するヘッジ」
分散をすることは決して損をしないようになることではありません。
さらに、分散をしていると読みが当たっても大して儲かりません。
それでも分散したいなら、おすすめは
- 4銘柄ほどで同じ業種に偏らないこと
- 産業グループに投資する限度初心者でや一般の人は25~30%、自分が何をしているのか明確にわかっている人なら50~60%が限度です
大切なのはひとつ売らないとひとつ買えないようにすることです
全資金を1回の決断に託してしまうこと
株は一気に買ってはいけません。一回目は半分だけ買い、2~3%上がったら買い増しをするといったように、様子を見ながら買い増ししてください。
低位株は買ってはいけない
世の中の値段は正当です。100ドルの物は100ドルの価値があり、1ドルの物は1ドルの価値しかありません。
割安に見えるその株は、あなただけが知らないだけで何か大きな欠陥を抱えているのです。
みんなはそのことを知っているのでその値段なのです。
まとめはこんな感じです
「オニールの相場師養成講座」かなり勉強になりました。「オニールの成長株発掘法」に比べると安価ですし、ページ数も少なく、文字も大きかったのでかなり読みやすかったです。投資本を初めて読み人にはこれがおすすめです。チャートもたくさん載ってますので是非、ご自分で買って、読んでみてください
今日も勉強お疲れ様でした。