【要約】オニールの成長株発掘法CANSLIMの「L」について
CANSLIMとは
初めにCANSLIMとはオニールが提唱している銘柄スクリーニング法で、それは長期にわたって継続して上昇する確率が高い企業を機械的に選び出す手法のことである
そんなCANSLIMの素晴らしいところは、
- 時を経てもその有効性が保たれるところ
- このルールは米国株式市場のみならず世界各国の株式市場でも同じように通用するところ
- これは個人投資家向きの投資方法であること
そんな最強の投資手法ともいえるCANSLIMの「L」について今回はオニールの成長株発掘法をもとに解説したいと思う。
第一にCANSLIMの「L」とは日本語で主導株か、停滞株か
という意味である。
多くの投資家は、保有していることで安心したり、満足感に浸れる銘柄を買う傾向にある。
しかし、感傷的な理由で買った銘柄は多くの場合、動きの鈍い停滞銘柄として終わってしまう。
ただ気に入っているからという理由だけで株を買ったりしてはいけない。
きちんと調べてその銘柄にまつわる状況を理解し、他よりも株価が上昇している銘柄にはどんな秘密があるのか探るのだ。
一見難しそうに感じるが一度腰を据えて取り組んでしまえば、あなたにでもできる。
業界内で上位2~3銘柄を狙う
その業界における上位1~3位の銘柄は、残りの企業が全く振るわない時でも、信じられないような成長を見せることがある。
上位銘柄とは、規模が最大であるとか、だれもが知っているブランドという意味ではない。
上位銘柄とは最高の四半期EPS増加率および年間EPSの増加を示し、ROEも最大で、利益や売上増加率もずば抜けていて、株価の動きも活発な企業のことである
さらに、独創性のある優れた製品やサービスを生み出して、革新的になりきれない古株の競合他社からマーケットシェアを奪い取っていることも特徴である。
共振株は買わない
共振株とは主導銘柄のおこぼれをもらうために買われる同じ業界内の銘柄のこと
そのような企業に利益は、主導銘柄と比べるとたいてい見劣りする。
株価は主導銘柄に「共振」して上昇しようとするが、主導銘柄ほどの成功を収めることは決してない
大きな損失の方程式
株式投資をしている投資家は、業績が最低の銘柄を最初に売り、業績が最高の銘柄をより長く保有し続けることを学ぶべきである。
しかし、人間の性とは悲しいかなその逆の行動をとってしまうのである。
負けている株を長く持ち、買っている株をさっさと売ってしまうのだ。
これが大きな損失につながる方程式だ
マーケットの調整局面で新たな主導銘柄を探す
市場全体が調整局面を迎えたり下落を始める時というのは実は新しい主導銘柄を見つけやすい時期なのだ。
その主導銘柄の見つけかた
魅力的な銘柄は市場平均株価の1.5倍~2.5倍の調整が入る
例)市場全体が10%下落したら、優秀な成長株は15~25%下落する
しかし、強気相場で起こる一時的な調整の場合には
最も下落率の小さかった成長株が最高の選択であるといえる
逆に、一時的な調整で最も下落率の大きかった銘柄は最悪の選択と言える
例えば、市場平均株価が10%の中期的な株価調整に入った時
これまで順調だった3銘柄がそれぞれ15%,25%,35%下落したとき
15%、25%下落した銘柄が市場が回復したときにまた良い値動きをする可能性が高い。
35%も下落した銘柄は売りの警告が出ていると考えた方が賢明だ
市場全体の下落が最終局面を迎えた後に、最初に新高値を付けるまでに回復した銘柄が真の主導株である。
一級の銘柄は市場全体の下落が最終局面を迎えてから大体3~4週の間に抜けてくる
これが理想的な買いの時期なので、絶対に見過ごさないようにしましょう。
まとめ
- 業界内で上位2~3銘柄を狙う(上位の条件とは最高の四半期EPS増加率+年間EPSの増加+ROE最大+利益、売上増加率がずば抜けている+株価の動きも活発+競合他社からマーケットシェアを奪い取っている)
- 共振株は買わない
- 業績が最低の銘柄から売り、業績が最高の銘柄はより長く保有する
- マーケットの調整局面で新たな主導株を探す(魅力的な銘柄は市場平均株価の1.5~2.5倍の調整が入る)
今はちょうど中期的な調整の最終局面に来ていますから
今後の主導株を見つける絶好の機会です。
この機会を見逃さないように気を張っていきましょう。
今回もかなりざっくりまとめたのでしっかり勉強したい方は「オニールの成長株発掘法」自分で買って読んでみてください。
とても勉強になりますので値段以上の価値は保証できますよ!!
今日も勉強お疲れ様でした