【要約】オニールの相場師養成講座「ポートフォリオ管理について」について
今回は、オニールの相場師養成講座の最終章「ポートフォリオの管理」について要約したと思います。
ポートフォリオを健全に保唯一の方法
初めにオニール氏はポートフォリオの管理をガーデニングに例えています。
「ポートフォリオの管理はガーデニングと同じように気配りが必要で、雑草が出てきたら刈り取らなければいけない」
では、雑草と花をどう見分けるのか?
それはとても簡単で、「あなたの買値より上がっている株は花」、「一番下がている或は一番上がっていない株が雑草」
つまり、将来性など関係なしに、一番成績がダメな株から切っていくのだ。
これは一見簡単そうだがほとんどの投資家はこれができていない。
そして残酷なことに、この方法でしかあなたのポートフォリオは健全に保たれないのだ。
2倍3倍になる株を残そう
2倍や3倍になるような本当にすごい株は10銘柄に1つや2つしかない
その見分け方とは、株価が序盤にどう動くのか慎重にみること
大きく勝つ可能性のある株は、正しく形成されたベースから上放れした後、1,2,3週間で20%上昇する。
もしこんな銘柄を見つけたら迷わず保有しよう!
ポートフォリオ管理に成功するもう一つの秘訣
市場を正しく見きわめることが目的でなく、正しかったら大きく儲かることが目的だと認識すること
そのために、手に負えないほどの分散化でなく、集中的に、慎重に、追跡できる範囲で買うことが大切だ。
多くの人は広い分散化が賢明で安全な投資法だと思い込まされているが
分散化は大きく損をしないわけでもないし、読みが当たっても大きく儲からないことを理解してほしい。
何を買ったらいいかわからないから、よく知らない銘柄をたくさん買っているだけで、それは「知識不足に対するヘッジ」とオニールは考えている。
分散化したい人におすすめの方法
つまり、ひとつ売らないと新しい銘柄を買えないようにするのだ
おすすめは4銘柄ほどで同じ業種に偏らない方が良い
また、産業グループに投資する限度も
経験があり、自分が何をしているか明確にわかっている人であれば特例を設けて、売りの規律を守ったうえで50~60%
初心者でや一般の人は25~30%に設定しておくのが良い。
オニールの投資法とは基本は損をしない守りで
特別な時のみリスクをとって攻めに転じるのだ
絶対にしてはいけないこと
全資金を1回の決断に託してしまうこと
少しずつ時間をかけて、その銘柄が上げ始めてから銘柄数や、株数を増やしていく
そうすれば時間的にも分散になるのだ。
「保有株である程度の含み益が出るまでは、絶対に全資金を投入してはいけない」
例えば10万円持っていて、5つの銘柄に均等に投資するとき、一気に2万円ずつ投資するのではなく、最初は半分だけ投資して、うまくいきそうなら少しずつ追加する。
そうして最終的に2万円になればよいのだ。
また、成績の悪い銘柄を早めに損切りすることで市場があなたのポートフォリオをどんどん洗練してくれる。
買い増しをすること
これは最も避けるべき行為である。
それは、「市場が間違っている」と市場に異議を唱えることになるから
さらに言えば買い増しはブル相場でする行為なのでほとんどの反発や上放れが失敗するベア相場ではやってはいけない。
非常に安値が付いているorかなりの薄商いの低位株
例外は常にあるものの、原則としてあらゆるものはその時点の価値にほぼ相当する価格で売られている。
本格的なブル相場では値嵩株の方が値上がりする確率は高い。
そもそも大手機関投資家は2ドル銘柄を何百万株も保有することはできない。
多額の資金を運用しているので流動性の低い株や他の機関投資家があまり保有しない、質の低い株にはかかわりたくないと思っている。
あなたが保有する株として大切なのはプロたちが大量に購入・保有したいと思うこと
最高の銘柄が5ドルや10ドルで売られることはない
ペニー株などもってのほかだ。
大切な資金は数株でもいいから最高の銘柄に投資するべきなのだ。
ポジションを追加する方法
保守的な投資家なら1回目は半分だけ買い、20~25%上がるか様子を見る。
その後全く新しいベースを築いて上放れしたら、1回目よりも数量を減らして2回目を買う。
それほど保守的じゃないなら、1回目の買いコストから2~3%上がったらすぐに追加購入する。
平均コストを上げないために2回目は数量を減らす。
そして、あなたの正しい買いポイント(1回目に買った値段)の5%より上で買ってはいけない。
なぜなら、やがて起こる次の押しにつかまるリスクが高まるから。
まとめ
- ポートフォリオを健全に保つには一番ダメな銘柄から切ること
- 買値より下げているのに買い増ししない
- 分散をしすぎない
- 低位株には手を出さない
- 一気に買わない
- 本当にいい銘柄をチャート(市場)から選別する
最後に、今回の「オニールの相場師養成講座」をまだ読んだことがない方は必ず読んでください。
投資をするうえで知っておかなければいけない知識が詰まってます。
私は皆さんが少しでも幸せになれることを祈っています。