【要約】オニールの相場師養成講座「ポートフォリオ管理について」について

 

 

今回は、オニールの相場師養成講座の最終章「ポートフォリオの管理」について要約したと思います。

 

ポートフォリオを健全に保唯一の方法

初めにオニール氏はポートフォリオの管理をガーデニングに例えています。

 

ポートフォリオの管理はガーデニングと同じように気配りが必要で、雑草が出てきたら刈り取らなければいけない」

 

では、雑草と花をどう見分けるのか?

 

それはとても簡単で、「あなたの買値より上がっている株は花」、「一番下がている或は一番上がっていない株が雑草

 

つまり、将来性など関係なしに、一番成績がダメな株から切っていくのだ。

 

これは一見簡単そうだがほとんどの投資家はこれができていない。

 

そして残酷なことに、この方法でしかあなたのポートフォリオは健全に保たれないのだ。

 

2倍3倍になる株を残そう

2倍や3倍になるような本当にすごい株は10銘柄に1つや2つしかない

 

その見分け方とは、株価が序盤にどう動くのか慎重にみること

 

大きく勝つ可能性のある株は、正しく形成されたベースから上放れした後、1,2,3週間で20%上昇する。

 

もしこんな銘柄を見つけたら迷わず保有しよう!

 

ポートフォリオ管理に成功するもう一つの秘訣

市場を正しく見きわめることが目的でなく、正しかったら大きく儲かることが目的だと認識すること

 

そのために、手に負えないほどの分散化でなく、集中的に、慎重に、追跡できる範囲で買うことが大切だ。

 

多くの人は広い分散化が賢明で安全な投資法だと思い込まされているが

 

分散化は大きく損をしないわけでもないし、読みが当たっても大きく儲からないことを理解してほしい。

 

何を買ったらいいかわからないから、よく知らない銘柄をたくさん買っているだけで、それは「知識不足に対するヘッジ」とオニールは考えている。

 

分散化したい人におすすめの方法

ポートフォリオ保有する銘柄数を厳密に制限すること

 

つまり、ひとつ売らないと新しい銘柄を買えないようにするのだ

 

おすすめは4銘柄ほどで同じ業種に偏らない方が良い

 

また、産業グループに投資する限度も

 

経験があり、自分が何をしているか明確にわかっている人であれば特例を設けて、売りの規律を守ったうえで50~60%

初心者でや一般の人は25~30%に設定しておくのが良い。

 

オニールの投資法とは基本は損をしない守り

 

特別な時のみリスクをとって攻めに転じるのだ

 

絶対にしてはいけないこと

全資金を1回の決断に託してしまうこと

 

少しずつ時間をかけて、その銘柄が上げ始めてから銘柄数や、株数を増やしていく

 

そうすれば時間的にも分散になるのだ。

 

保有株である程度の含み益が出るまでは、絶対に全資金を投入してはいけない」

 

例えば10万円持っていて、5つの銘柄に均等に投資するとき、一気に2万円ずつ投資するのではなく、最初は半分だけ投資して、うまくいきそうなら少しずつ追加する。

 

そうして最終的に2万円になればよいのだ。

 

また、成績の悪い銘柄を早めに損切りすることで市場があなたのポートフォリオをどんどん洗練してくれる。

 

買い増しをすること

これは最も避けるべき行為である。

 

それは、「市場が間違っている」と市場に異議を唱えることになるから

 

さらに言えば買い増しはブル相場でする行為なのでほとんどの反発や上放れが失敗するベア相場ではやってはいけない。

 

非常に安値が付いているorかなりの薄商いの低位株

例外は常にあるものの、原則としてあらゆるものはその時点の価値にほぼ相当する価格で売られている

 

本格的なブル相場では値嵩株の方が値上がりする確率は高い。

 

そもそも大手機関投資家は2ドル銘柄を何百万株も保有することはできない。

 

多額の資金を運用しているので流動性の低い株や他の機関投資家があまり保有しない、質の低い株にはかかわりたくないと思っている。

 

あなたが保有する株として大切なのはプロたちが大量に購入・保有したいと思うこと

 

最高の銘柄が5ドルや10ドルで売られることはない

 

ペニー株などもってのほかだ。

 

大切な資金は数株でもいいから最高の銘柄に投資するべきなのだ。

 

ポジションを追加する方法

 

保守的な投資家なら1回目は半分だけ買い、20~25%上がるか様子を見る。

 

その後全く新しいベースを築いて上放れしたら、1回目よりも数量を減らして2回目を買う。

 

それほど保守的じゃないなら、1回目の買いコストから2~3%上がったらすぐに追加購入する。

 

平均コストを上げないために2回目は数量を減らす。

 

そして、あなたの正しい買いポイント(1回目に買った値段)の5%より上で買ってはいけない

 

なぜなら、やがて起こる次の押しにつかまるリスクが高まるから。

 

まとめ

  • ポートフォリオを健全に保つには一番ダメな銘柄から切ること
  • 買値より下げているのに買い増ししない
  • 分散をしすぎない
  • 低位株には手を出さない
  • 一気に買わない
  • 本当にいい銘柄をチャート(市場)から選別する

 

最後に、今回の「オニールの相場師養成講座」をまだ読んだことがない方は必ず読んでください。

 

投資をするうえで知っておかなければいけない知識が詰まってます。

 

私は皆さんが少しでも幸せになれることを祈っています。

 

 

 

 

【要約】オニールの相場師養成講座「利益を最適なタイミングで確定する方法」について

 前回までは株の買い方最悪の事態に陥らないための方法を紹介した。

 

今回は株を売買するうえで最も難しい「売りのタイミング」について本書から解説したいと思う。

 

初めに

オニール氏は本章の初めに「紙の上で利益を出すことと、利益を実際に手にすることとは違う」と断言している。

 

そして、オニール氏は自分の経験を語り始める。

 

1961年、オニール氏が保有していた、6つの銘柄が大きく値上がりした。

 

オニール氏は値上りする度に買い増しを続けていたのでそれぞれの保有数はかなりの数になっていた。

 

しかし、それらの銘柄は天井を付けた後に急落したため、それまでの含み益をすべて失ってしまった。

 

幸いに3対1のルールを守っていたため、大けがする前に手放しすことができた。

 

しかし、市場と銘柄についての読みは適格だったのに、その年の成績がトントンになってしまったことが悔しかった。

 

そこで何が間違っていたのか考えたところ。ある一つの真理にたどり着いた。

 

それは株をいつ売ったらいいのか全く分かっていなかったことであった。

 

皆さんにも覚えがあるのではないだろうか、値上がりした株の含み益をニコニコしながら眺めているだけで実際には1円も利益を得ていなかったこと。

 

利益を確定する唯一の方法

 

それは、保有銘柄が健全な状態にあり、まだ上がっている最中に売ること

 

前回説明したように、上昇時は、20~25%で利益の多くを確定し、

下降時には7~8%ですべて損切りするというもの

 

お気づきの方もいらっしゃるかも知れませんが、オニール氏は20~25%で「多く」の利益を確定すると言っている。つまりこの条件には例外もあるということなのだ。

 

ではこの例外とはどのような条件なのか

 

例外の条件とは

 

それでは例外の条件についてまとめたいと思う

  • 買ったばかりの株の企業の現在と過去3年間の収益と売り上げの伸びが好調
  • ROEが高い
  • バックにいる機関投資家が優良
  • 強い産業グループ内のリーダー
  • しっかりとした健全なベースパターンから上放れしてわずか1,2,3週間で大商いに乗って20%急騰した場合

以上の条件が整った銘柄のみ、上放れした買いポイントから少なくとも8週間は保有し続ける。

 

そして、このような条件を満たす銘柄は8週間トラブルに陥らないだけでなく、8週間が過ぎたころには20~25%時には50,60、ことによっては80%も値上がりすることがある。 

 

そして、その後この株をさらに持ち続けるのかは過去の主導株を分析した結果に基づき編み出された新たなルールが必要になるとオニール氏は語る。

 

また、ジェシー・リバモア氏も「大きな利益はアイディアによってはなく、相場に踏みとどまることによって、得られる」と話しています。

 

究極の急騰!クライマックスストップとは

クライマックスストップとは何か月も上げ続けていた主導株が突然地を離れ、それまでのあらゆる週よりもはるかに速いテンポで急騰し始めることで

 

このクライマックスストップは、だれが見ても2倍に上がりそうな株をみんなが買おうとしている状況に起こり

 

みんなが興奮し、引き込まれたまさにその時、バブルがはじける

 

そのためクライマックスストップを見せた銘柄はその瞬間に売るべきなのである。

 

先ほども申し上げたがクライマックスストップの最終的な予兆は、何か月も上昇し続けた上げ足の速い株が、窓を開けて寄り付くこと。

 

例えば、前夜70ドルで引け、翌朝75ドルで寄り付けといったように、普通はあるはずの値の刻みがないのだ。

 

こうなったら、最後の最後の段階にあるので躊躇せずに売らなければいけない。

 

株は超強気に見えて、周りのみんなも買い推奨しているかもしれない。それでも、1日の遅れが上昇をすべて帳消しにすることだってあるのだ。

 

まとめ

ほとんどの銘柄は「利益と損失を3対1にする」ルールの則り売買すればよいが一部例外もある。

 

その条件は以下の通りであった。

  • 買ったばかりの株の企業の現在と過去3年間の収益と売り上げの伸びが好調
  • ROEが高い
  • バックにいる機関投資家が優良
  • 強い産業グループ内のリーダー
  • しっかりとした健全なベースパターンから上放れしてわずか1,2,3週間で大商いに乗って20%急騰した場合

 

また、ほとんどの銘柄は最後の最後にクライマックスストップという現象が起こる。

 

このクライマックスストップが起こったら迷わず利確すること。

 

「群集心理は常に間違っている」このことを忘れないでほしい。

 

その銘柄が異常に急騰し始めたら、その株はもう終わりかけている

 

 

最後に、今回の「オニールの相場師養成講座」をまだ読んだことがない方は必ず読んでください。

 

投資をするうえで知っておかなければいけない知識が詰まってます。

 

私は皆さんが少しでも幸せになれることを祈っています。

【Bumble】好決算発表のバンブル!!決算内容とどんな企業だったか復習しよう

昨日決算を発表した。出会い系アプリBumbleですが

 

その決算内容とどんな企業なのか復習したいと思います。

 

 

基本情報

会社名:Bumble(バンブル)

IPO日:2021年2月11日(木)

IPO価格:$43

オープンプライス:$76

初日の引け値:$70.31

 

業務:女性にフォーカスした出会系アプリ

 

企業内容のまとめ

まず気になるところが他との差別化です。

 

その企業の伸びを予測するうえで他の同業他社と何が違うのが知っておく必要があります。

 

Bumbleの最大の特徴は女性優位であること。

 

創業者は元Tenderの重役だった女性

 

そのためBumbleのつくりはTenderそっくりだそう

 

また、Bumbleは異性との出会いだけでなく、仕事を探したりビジネスパートナーを探すこともできる。

 

多方面で人をつなぎ合わせるアプリになっている。

 

Bumbleの仕組みについて

まずほかの出会い系アプリと同様にお互いにいいね!を押すとメールが送れるようになる。

 

その時メールは女性からしか送れない←ここがポイント!

 

Bumbleにお金を使うポイントとは、Bumbleブースト(課金)すると女性の顔が見られたり、24時間以内でマッチングが解消されなくなる。※Bumbleブーストは月額制

 

また、コイン(有料)を使うことで相手に気づいてもらいやすい「いいね!」になる

 

なかなか無課金じゃ厳しそうですね。

 

先ほども申し上げたように、BumbleにはBumbleBFFというものがあり、これは友達を見つけるためのものでメールはどちらからでも送れる。

 

また、Bumblebizzでは仕事が見つけられる。

 

CEOについて

CEOは女性で元Tinderの重役でした。

 

しかし、彼女はTinderをセクハラで訴えやめた。

 

そのため女性優位のアプリが作られた。

 

彼女は20歳前半でBumbleを立ち上げた。

 

そして彼女は31歳にして立ち上げた会社を上場させた。←これは史上最年少

 

まとめ

若い感性を持った復習に燃える女性CEO

 

今までになかった女性優位の出会い系アプリ

 

その期待感から初日には値決め価格の約80%も上昇した。

 

決算情報

【2020年Q4】

EPS  $-0.01(予想-0.04

 

売上  $1.65億(予想1.63

 

【2021年Q1】

EPS  N/A

売上 $1.63~1.65億(予想1.62億

 

【2021年通期】

EPS  N/A

売上  $7.16~7.26億(予想7.15億

 

かなりいい決算ですね。すべてがコンセンサス予想を上回ってます。

 

まとめ

Bumbleは女性優位のマッチングアプリだった。

 

多くの女性がBumbleを使うと自然と男性の利用者も増加すると予想できる。

 

また、コロナが収まることでマッチングアプリを利用する人も急増すると考えられるため、ある種のリオープニング銘柄と言えるのではないか?

 

有料会員の増加により売り上げが伸びたことを考えるとこのアプリには課金するだけの価値があるということ。

 

CEOも若い女性なので同じ目線から、需要を察知できることはかなり大きい

 

つまり、コロナがなくなった後に急成長するポテンシャルは大いにあると考えられる。

 

【要約】オニールの相場師養成講座「利益と損失を3対1にする方法」について

 損失が大きい人の特徴

この章の初めにオニールは損失が大きい人の特徴についてこう断言している

「2000~2002年のベア(弱気)相場であまりに多くの人があまりに多くのお金を失った主な原因は、損失から自分をどう守ったらいいのか知らなかったことだ」と

 

攻めの策は持っていても、守りの策がなければ市場では生き残れない

 

オニールが編み出した守りの策は永久にあなたを致命的な損失から守ってくれる

あとは、攻めの策の打率を3割3分3厘に上げればあなたは大金を得られる。

 

守りの策とは

オニールが提唱する守りの策それは「目標利益を許容損失の3倍に設定すること

 

例)買値から20~25%上がったら、保有株の一部を売る。

  逆に7~8%値が下がるまでにすべて損切りする。

 

この策を忠実に行えば買った株の30%だけが当たりで、70%が外れでも深刻なトラブルには陥らない。

 

シンプルな例で考えると

 

〈取引①〉

1株50ドルを100株購入  5000ドル

ところが7%下落    -350ドル

46.50ドルで損切りすると 4650ドル

 

〈取引➁〉

1株46.50ドルを100株購入 4650ドル

またまた7%下落    -326ドル

43.24ドルで売ると残金は 4324ドル

 

〈取引③〉

1株43.24ドルを100株購入 4324ドル

これは20%上昇     +883ドル

51.89ドルで売ると残金は 5189ドル

 

といった感じで3分の2が外れても全く損失が出ない。

 

このシステムの素晴らしいところはどれだけ自分の読みが外れていても損失を7~8%に抑えてくれるところだ。

 

ここで損切りしない恐ろしさについて解説したいと思う

 

損切りしない恐ろしさ

本書では損切りをしないことはブレーキのない車と同じくらい危ないと警告している。

 

ここで皆さんに知っていてもらいたいことは優良株でも最高水準の運用成績を出す期間は平均してわずか1年半~2年間しかない

 

そして、真の主導株(ほかの銘柄の2~3倍値上がりする株)はピークに達した後、平均で72%も下落することだ。おまけに下落した主導株はもう高値を付けることはない。

 

さらに恐ろしいのは37.5%の損失を取り戻すには60%の上昇が必要で、75%の損失を取り戻すには300%の上昇が必要ということだ。

 

大切な心構え

あなたがどれだけその株に惚れ込んでいて、本当にその株が優良株だとしても、7%下落したら売らなければいけない

 

そのあと2倍になっても3倍になっても後悔してはいけない。

 

7%の損切りがあなたを致命的な損失から守ってくれるのだから

 

この策は攻めの策にもなる

この策に則って打率が5割になったとすると、細かい計算は省くが4回の取引で

+17%のリターンを得ることができる。

 

さらに夢のある話をすると25%の利益を3回連続で繰り返すと、90%の利益になって返ってくる。

 

この策は、シンプルな3対1を守っていれば5%で損切りをして、15%で利確するでもよい。利益がなかなか見込めない極めて難しい相場ではこのようにパーセンテージを減らした方がよい。

 

このようにこの策はかなり応用が利くのだ。

 

長期投資の場合は?

「大きなリスクを負ってる株式投機をやってる人にはいいかもしれないが、変動の小さい「優良株」に投資している人には関係ないんじゃない?」と思う人もいるだろう

 

しかし答えはノーだ。「優良株」なんてものはこの世に存在しないのだ。

 

もっといえば、上がらない銘柄はすべてゴミだ。

 

例えば昔「高配当」で「絶対潰れない」と言われていた電話会社の「AT&T

 

当時はアメリカのほとんどの人がこの「最優良株」を持っていた。

 

誰も電話会社がなくなるなんて思っていないからだ。

 

しかし、たった3年で83%も下落した。

 

安全性とはこんなものだ。

 

繰り返しになるが「上がらない株はゴミ株だ」

 

まとめ

このルールを守れない投資家は非常に多い、そして学ぼうとしない投資家も非常に多い。

 

私から言わせれば学ぼうとしない投資家はただのギャンブラーであり、猿が投資しているのと大差ない。

 

このブログを読んで勉強している皆さんがちゃんとした投資家であることを私は願っています。

 

今絶好調で絶対に潰れなさそうなGAFAもいずれ70%以上の下落が来ます。

 

その時にうまく逃げれるよう日頃から、損切りすることを訓練しておいてください。

 

 

最後に、今回の「オニールの相場師養成講座」をまだ読んだことがない方は必ず読んでください。

 

投資をするうえで知っておかなければいけない知識が詰まってます。

 

私は皆さんが少しでも幸せになれることを祈っています。

急上昇の米国株!今が底なのか?オニールの相場師養成講座から徹底分析!

 

初めにお伝えしたいのがこの本は、ウィリアムオニール氏がドットコムバブルが崩壊した後に記した本で、ドットコムバブル崩壊のような大相場の時にどう動けばいいのかが詳細に書かれていることだ。

 

その中でも今回は市場全体の方向性を見きわめる方法について紹介する。

 

なぜ、株式市場全体の方向性が見きわめることが大切なのか?

 

それは、全体が下方へ転換すると皆さんの持っている株の4つに3つはその素性やそれまでの勢いに関係なく下落するからである。

 

このことは今回の下げを経験した皆さんなら痛いほどにわかることであろう。

 

本書で「はじめに」として記されている株の大原則を一つご紹介する。

  • 株は、下げているときでなく、上げているときに買う。

 

そして今はその株式全体が上方に転換した時なのか

つまり、買い時なのか本書を参考に調べたいと思う。 

 

相場の底を見つける方法

重要なことを私なりにまとめたので、こちらを見てもらいたい。

  • トレンドが下げから、上げに転じたと確信できるのは反発が4日間続いてから
  • 出来高が急増し、一つ以上の主要指数が大幅に上昇した場合、それは上昇1日目から始まった反発の「確認=フォロースルー」
  • フォロースルー日は鍵となる市場指数が前日とその一日平均より、多い出来高を伴って1.7%以上の決定的な幅で力強く上げている日
  • 大切なのは1日や2日の上昇に騙されないこと※実際に上昇に転じそうな局面が何回もあった時でも、有効なフォロースルー日が一日も無かったベア相場(一つの主要平均が18~20%下げた相場)が2~3回あった。
  • 新たなブル相場がフォロースルーなしに、始まったことはない
  • フォロースルーは反発の4~7日後にやってくる。

つまり、相場が底を打ったか確認する一つの方法は、フォロースルー日を見つけることただ一つなのだ。

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NYダウ 

こちらはNYダウのチャートだが、現在は上昇4日目にして上昇が+0.1%と未だフォロースルーは確認できない。

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NASDAQ

 こちらはNASDAQのチャートであるが、昨日は出来高が足りていないのでフォロースルー日とは言い難い。さらにまだ、上昇3日目なので明日以降に注目である。

 

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S&P500

こちらはS&P500のチャートであるが、前日比+1.7%を超えていないのでフォロースルー日ではないといえる。

まとめ

現在は、NASDAQは上昇してから3日目なので、上昇トレンドに転換したと断定するには時期尚早である。

また、NYダウ、S&P500を見ても、フォロースルー日とは言い難いので

結果まだ、買いに入るのは早すぎるという結論に至った。

 

NASDAQは明日から鬼門の上昇4日目に入るので明日以降フォロースルー日が見られれば確実にオールインしたい局面である。

 

多くのインフルエンサーが「買い」と叫んでいるが自分の信念と価値観をもって判断してほしい。

 

私は本書に従いフォロースルーが確認できるまで、行動しない。

 

今は相場を張るのが非常に難しい時期であるとともに、初心者の方にとって多くのものを学ぶ機会になることは間違いない。

 

この難しい相場を自分の感覚で乗り越えることで得られる経験値は多いはずなので、是非、人の意見でなく、自分の意見で行動してもらいたいと思う。

 

初心者にお勧め絶対に読んでおいた方がいい本➡オニールの相場師養成講座

 

 

 

 

米国の追加給付金 復活の米国株!?倍返しだ!!

 

 

米上院は6日、バイデン大統領が提案した1.9兆ドル(約200兆円)の新型コロナウイルス対策法案を民主党主導で可決した。

経済対策の柱は1人最大1400ドルの現金給付(3月中に給付予定)←前回はこのお金が直接市場に流れましたが、今回はリオープニング銘柄(レジャーや旅行)に流れるでしょう

現金給付は今回で3回目、合計で1人最大3200ドル←過去最高に国民のバランスシートが整ってる。(借金も返してみんなお金を使いたがってる)

 

つまり、現在のアメリカは多くの国民がワクチンを打ち、さらにお金もたくさん持っている状態。みんなパーッと使いたくてワクワクしている状態です。

 

以上のことより、経済の回復は目前でありながらFRBは金融緩和をやめないという、株式にとってこれ以上ないチャンスが訪れようとしているのです。

 

ここでもう一つ大事なことがあります。

それがこちらの記事

上院は5日朝から徹夜で追加の新型コロナ対策を審議し、6日昼に関連法案を可決した。与党・民主党側は全50議員が賛成票を投じたが、共和党は出席した全49議員が反対に回った。バイデン氏は「米国の結束」を求めて超党派合意を目指したが、早期の経済対策の発動を優先して民主党の単独可決に踏み切った。(日本経済新聞より引用)

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN064Z30W1A300C2000000/

 

つまりこれはリコンシリエーションを使ったということ。

 

リコンシリエーションとは

アメリカで法案を通す時(インフラストラクチャー法案やクリーン法案)は上院で60票が必要になる

60票に満たない場合はリコンシリエーションと呼ばれる方法をとる

これには条件が付く(①5年間の期限付き、➁1年に1回しか使えない

 

また、アメリカでは予算は法案として毎年出される。

法案は下院で可決された後に上院に回される。

その時リコンシリエーションを使うと他の法案は60票を超えないと打ち出せない。

 

つまり、今回の給付金でリコンシリエーションを使ったので、バイデンがやろうとしていた、クリーンエネルギーなどは今年は実行できなくなった。

 

 

今回のまとめ

ワクチンの進展給付金の追加給付によりアメリカの景気は一気に回復すると予想されます。

また、景気の回復に伴って金利も上昇しますが先日のFRBのQ&Aを聞く限り、金融緩和はまだ続くでしょう。

つまり、景気の回復金融緩和のダブルパンチで株式市場はアツい相場となるでしょう。

加えて、今回の追加給付法案を通すために、リコンシリエーションを使ったので今年中にはクリーンエネルギー法案やインフラストラクチャー法案は絶対に通りません。

 

明日の株式市場は上げるかもしれませんがまだ、入らないでください。

機関はこの好環境の中でもう一度ふるい落としに来る可能性があります。

こんなにボロボロになって、ようやく希望の光が差し込んだタイミングでもう一度ボコボコにします。

あいつらはそういうことを平気でします。

そして、完全に私たちの息の根を止めてからゆっくり買っていくんです。

なので、来週はよくよく相場を観察してください。

いいですか?「買いはゆっくり、売りは素早く」ですよ!!

仮に、ふるい落としが来なくてもいいんです。

胴体の60%を利確できれば、損を出さなければ

金利上昇の諸悪の根源!!SLR算入除外について解説

今、財務省証券(米国債市場)で問題になっていることは

 

銀行の会計ルール(SLR)をどうするかである。

 

※SLR=大手銀行の補完的レバレッジ比率規制

(銀行がリスク資産を抱えすぎることを抑制する規制)

 

SLRはリーマンショック時のように銀行がリスクを抱えすぎない(レバレッジをかけすぎない)ようにするための計算方法。

 

現在はコロナの影響から、米国債をリスク計算から除外する特例を設けられてた。

 

つまり、たくさんの米国債を買いやすい状態を作ってくれてた。

 

しかし、先週の7年債の入札は不調だった。

 

理由は、入札の主な買い手であるメガバンク(JPMC、BAC、WFC、C)が

 

3月31日に特例の効果が切れることを危惧して買わなかったから。

 

つまり、

3月31日に特例が切れる➡今持っている国債もリスク計算に入れないといけない➡リスク資産が大幅に増えてしまう➡3/31に国債は売らないといけない➡新しい債券なんていらねーよ!

 

て感じで、メガバンクは7年債を買わなかった。そのため金利が上昇した。

 

 

そして、理由がもう一つ

 

ウェルズファーゴ(WFC)は4年ほど前に起こした架空口座問題の罰として買い入れを禁止されているから。

 

※架空口座問題とは

ウェルズファーゴの社員がノルマを達成するために架空の口座を開設した事件

この事件でウェルズファーゴのブラックな経営体質が明るみに出て、ウェルズファーゴは罰としてFRBから、総資産を増やすこと、売り上げを伸ばすことを禁止された。

つまり、ウェルズファーゴは債権の買い入れができない!

 

今の状況をおさらいすると、

4大銀行のうち1つは完全に動けず、3つも特例廃止のために動きずらい状態になっている。

 

そんな中迎えたFRBのQ&Aで、パウエルさんがこの問題に対して何も言わなかったため、利回りは上昇した。